歌舞伎界で注目を集め、伝統と革新を体現する若手歌舞伎役者・尾上右近さん。
その背後には、彼を支える母・岡村矢尋さんの存在があります。
実は矢尋さんは、昭和の名優・鶴田浩二さんの娘であり、そして、「梨園の妻」として歌舞伎界を支える重要な役割を担っています。
そこで、今回のこの記事では、
✓尾上右近の母・岡村矢尋のプロフィールと家系
✓梨園の妻としての役割と歌舞伎界での活動
✓尾上右近を支える母親としての姿勢と親子関係
主にこれらについて迫っていきます。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
尾上右近の母・岡村矢尋のプロフィールと家系

若手歌舞伎役者として人気の尾上右近さん(本名:岡村研佑さん)。
尾上右近さんの母・岡村矢尋(おかむら やひろ)さんは、2025年時点で70歳、上品で気品あふれる女性として知られています。
矢尋さんは、鶴田浩二さんの次女として生まれました。
鶴田浩二さんは、東映の任侠映画『昭和残侠伝』シリーズや『網走番外地』シリーズなどの他、数々の映画に出演、昭和を彩ったと言われる映画スターです。

矢尋さんの家系は以下の通りです。
- 父:鶴田浩二(俳優)
- 母:中尾照子(元女優)
- 妹:鶴田さやか(女優)
矢尋さんは、歌舞伎の伴奏音楽「清元節」の宗家家元である七代目 清元延寿太夫(きよもとえんじゅだゆう)さんと結婚。
ご夫妻には息子が二人、右近さんの他に、お兄さんの清元斎寿さんがいます。
梨園の妻としての役割と歌舞伎界での活動

出典:家庭画報.com
岡村矢尋さんご本人は芸能界には進んでいませんでしたが、 清元延寿太夫さんと結婚し「梨園の妻」となりました。
「梨園の妻」とは、歌舞伎界に嫁いだ女性を指す言葉です。
歌舞伎界の伝統や格式を受け継ぎ、その役割と責任は非常に重いと言われています。
「梨園の妻」の役割としては、以下のように、多岐にわたったサポートが必要です。
- ごひいき筋のお客様へのあいさつ
- 歌舞伎役者のスケジュール管理・台本や資料の整理
- 着物の整理、夫や子どもの送迎 など
矢尋さんも、また、夫の清元延寿太夫さんの仕事や、息子たちの活動を全面的にバックアップ、公演時の挨拶回り、お客様との関係構築と、日々忙しく奮闘されています。
テレビ番組『深イイ話』では、矢尋さんが息子・右近さんの自主公演において、開演までの1時間ずっと挨拶回りをする姿が放送されました。

その他にも、歌舞伎界の知識や作法も習得していなければなりません。
矢尋さんは、歌舞伎の伝統に則り、控えめな装いを心がけているそうです。
右近さんは、曾祖母の代から続く「役者の女房はお客様より出過ぎないよう、控えめに」という教えが、母にも受け継がれていると語っています。
「その昔、曾祖母の千代さんが “お客様にお目にかかってきます”と、おめかしをして出かけようとしたら、六代目にたしなめられたと聞いたことがあります。役者の女房はお客様より出過ぎないよう、控えめに……そんな教えが伝わっているからか、母のきものも、色味を抑えた地味なものが多い気がします」と、右近さん。
出典:家庭画報.com
尾上右近を支える母親としての姿勢と親子関係

矢尋さんと尾上右近さんの親子関係は、非常に密接であることで知られています。
2019年に出演した複数のバラエティ番組では、尾上右近さん自ら「マザコン」ぶりを公表しています。
当時のご本人の談をまとめると、以下のようになります。
- 服装のコーディネートチェック
- 毎朝のハグ習慣
- 一日の出来事を母に逐一報告
- 片付けは母親任せ
また、その他、尾上右近さんは、恋愛に対しても母親への承認欲求傾向があるようです。
彼女ができると必ず母親に紹介し、彼女との出来事もすべて報告するのが習慣なのだとか。
矢尋さんの方は、息子をたしなめる場面もあり、母親として親子の距離感を保っている一面も示しています。
一方で右近さんとしては、歌舞伎役者として厳しい世界で生きていくためには、母親のサポートが必要不可欠なことを知っています。
「好きで一緒になることだけを考えていられない、歌舞伎の家に嫁ぐことの大変さを理解しているからこそ、大先輩である母の意見を重視したい」と話しています。
歌舞伎界の伝統を受け継ぐ者の責任をしっかり考えている右近さん。
そしてまた、歌舞伎役者の母として支えていくのも、「梨園の妻」矢尋さんの役割とも言えるのでしょうね。
番組では“マザコン?”とも言われていたが、やはり母親とは仲がいい?
「はい。母親に1日の出来事を話したりします。わが家だけの独特な距離感ですよね。日ごろ、歌舞伎や清元の仕事をサポートしてもらって、それは母にしかできないことだと思います。」
出典:週刊女性プライム
まとめ!
今回は、尾上右近さんの母・岡村矢尋さんについて、「梨園の妻」として、献身的に歌舞伎界で活動する姿をお伝えしてきました。
岡村矢尋さんは、昭和の名優・鶴田浩二を父に持ち、自身は芸能活動には進まなかったものの、歌舞伎の名門・清元家に嫁いで、「梨園の妻」として家族を支え続けています。
矢尋さんは、歌舞伎界の縁の下の力持ちとして役割を果たし、伝統を重んじる姿勢で献身的に活動されています。
また、息子・尾上右近さんに対しても、適度な距離感を保ちつつ、歌舞伎役者としての息子をサポートしています。
表舞台には立たなくとも、岡村矢尋さんの存在は歌舞伎界にとって非常に重要です。
岡村矢尋さんの生き方は、伝統文化を守り継承することの意義と、現代における「梨園の妻」の役割を私たちに教えてくれています。
歌舞伎界のプリンス・尾上右近さんとともに、母、岡村矢尋さんの活躍も応援していきたいですね。
それでは、ありがとうございました!
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